重要かどうかを見分け、すばやく事実を読み取る

アメリカ式読書法』の4回目、第4章について紹介します。

第4章 事実を収集する    『アメリカ式読書法』 ロン フライ著

本章は、著者の論旨(メイン・アイデア)を支え、それを発展させる個々の事実をどう読み取るかがテーマです。

事実とは、概念や観念に信頼性を与える要素です。事実を集めそれを積み重ねて自分のものとして消化できれば、著者が伝えようとする論旨をつかむ力は飛躍的に高まります。

事実を収集するために、心掛ける点は次の3点です。

  1. できるだけ短時間に事実を把握するために、「拾い読み」の技術を身に付ける。
  2. 細部の内容について、重要なものとそうでないものとを見分ける力をつける。
  3. 具体的な事実を探していないときでもすばやくエッセンスをつかむために、「とばし読み」の技術を身に付ける。

「とばし読み」とは、すばやく表面を読むことであり、「拾い読み」とは読み取りたい個々の事項だけを入念に読むことです。それぞれは目的が異なるので区別しましょう。

「拾い読み」は、不要な部分は無視して、読み取りたい内容の箇所だけを丹念に読みます。拾い読みをするときは、目で一語一語を追いかけたり、すべての文を読んだり、パラグラフごとに考え込んだりしてはいけません。そうではなく、ページ全体にさっと目を走らせて、読み取りたい内容が見つかったらそこで念入りに読むのです。

ある特定の情報を探して拾い読みするときの一つのやり方として、読み始める前にまず求めている情報を質問の形に変えてみることです。

以上までが第4章についてです。