メイン・アイデアをつかむ

アメリカ式読書法』の3回目、第3章について紹介します。

第3章 メイン・アイデアをつかむ    『アメリカ式読書法』 ロン フライ著

優れた文章には常に一貫した論旨(メイン・アイデア)やメッセージがあり、そこに書かれた個々の事柄や細部の描写はすべてそれを核にして結びついています。この一貫した論旨やメッセージは、その文章全体を要約する内容であると言えます。
この一連のメッセージをつかめるかどうかが、あなたの理解の深さ、そして、その定着度を決定します。

メイン・アイデアを確実につかむためには、まず次の4種類のセンテンスを見分けられる必要があります。

  1. パラグラフのトピック・センテンス
  2. 要約する文
  3. 補助的な文
  4. 橋渡しの文

1パラグラフずつ分析し、各部分とその働きを見分けられるようになると、メイン・アイデアをつかむのがとても速くなり、かつ、それを長い間記憶していられます。

パラグラフには必ずその内容を要約したトピック・センテンスがあります。たいてい、パラグラフの最初か最後の文がトピック・センテンスになります。トピック・センテンスがわからなかったり、そのものずばりのセンテンスがないようなときは、次の2つの簡単な方法を試してみましょう。

  1. 読んだばかりのパラグラフに見出しを付ける
  2. そのパラグラフの内容を短い一文で要約する

トピック・センテンスを探し当てるもうひとつの方法は、パラグラフの他の文がどんな働きをしているかを見極める、一種の消去法を使うやり方です。通常、文の働きは、「要約」か「補助」か「橋渡し」のどれかに分類できます。

  • 要約するする文とは、包括的な考えや概念を述べる文です。
  • 補助的な文とは、著者の見解を支え補強するための細かい内容や事実を提示する文です。
  • 橋渡しの文とは、著者がある論点から他の論点へと移るときに使う文です。

以上までが第3章についてです。