読書はまずは動機、そして理解への4つのステップ

アメリカ式読書法』の原題は『IMPROVR YOUR READING』でアメリカで1996年に出版された本です。本書は高校生向けに書かれた「アメリカ式勉強法シリーズ」7分冊のうちの1冊になります。でも高校生以外が読んでもとても為になる内容です。

今回は本書の第1章「読書は仕事にあらず」についてご紹介します。

第1章 読書は仕事にあらず    『アメリカ式読書法』 ロン フライ著

「よりよく読書をするには、まずは読書への動機が必要だ」「読書能力は生れ持った才能ではなく、努力で獲得できる」と書かれています。自分から読めるようになりたいと本に積極的に向わなければいけないということです。

最初は「本を読むのが遅いことを気にすることはない」とも言っています。肝心なのは理解できているかということです。読むスピードを上げるためのポイントを5つ紹介しています。その1つは「注意力と集中力を発揮する」です。理解力を高めるためのポイントも5つ紹介しています。その1つは「関連付けながら頭に入れる」です。理解とは既存の知識を土台にして積み重ねていくものとのことです。

記憶とは理解という土台の上に生じる産物とのことです。読書技術を磨く過程でしっかり記憶するためには、読む速度より理解の方が大切になるとのことです。

読んだ内容を吸収する上で踏むべきプロセスは次の4つのステップとのことです。

  1. 論旨をつかむ
  2. 事実を収集する
  3. 出来事のつながりを理解する
  4. 結論を導き出す

記憶できる割合を高めるためには、理解に至るためのこの一連のプロセスにおける各ステップをマスターするということで、どのステップも欠けては不十分ということになります。

以上までが第1章についてです。